概要
歩行などの着用の繰り返しなどによりホクシングテープ※が剥がれたことはありませんか?
ホクシングテープの接着強度が不足していると、ホクシングテープが容易に取れたりしてしまい、歩行中の事故を引き起こす可能性があります
そのため、歩行時に耐え得る強度を有しているかを確認するために、ホクシングテープと本体接着強度を確認する「ホクシングテープのはく離強度」の試験を行います。
※ホクシングテープとは
甲材と表底とを接着させる役割のある外周に巻かれたテープのことです。

試験方法
- 製品のホクシングテープ部分から、下記大きさの試料を採取します。
- はく離幅10±0.5mmでカミソリなどの鋭利なもので切込みを入れ、一旦(約25mm)を手で約25mm剝がしておきます。
- 試験片のA片(布地側)、B片(テープ側)をほぼ180度の角度になるようにそれぞれ引張試験機に取り付けます。
- 50mm以上はく離させた時の、はく離強度の平均値を求めます。
試験結果サンプル
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
---|---|---|
ホクシングテープの接着強度 | JIS S 5036:1992 | 15.1 N/cm |
評価の目安としては15N以上(業界基準)となります。
その他特記事項
必要試料:靴片足