概要

傘をさしている時に傘骨(親骨)の先端が街路樹などに引っかかったり、風が強くふいてひっくり返った経験はありませんか。
そのような時に親骨の強度が不足していると傘の使用中に骨が折れてしまう可能性があります。
親骨の強度を確認するための2種類の試験方法をご説明します。

試験方法

  1. 親骨の曲げ強さ①
    親骨の先端に負荷を加え、傘に異常が生じるかを確認します。
    1)傘をひらいた状態で水平にして、手元と石突を固定します。
    2)かさの内側の方向に親骨又は先親骨の先端部に6Nの荷重を加えます。
    3)荷重を加えた状態で1分間保持します。

     

    4)試験後に傘にき裂、破損、 破断などの異常が生じるかを確認します。

  2. 親骨の曲げ強さ②
    三点負荷治具を使用して、親骨が折れる時の強度を測定します。
    1)傘の親骨を約150mmの長さに切り出します。
    2)親骨を三点負荷治具に支点間距離100mmでセットします。

     

    3)親骨の中心部分に50mm/minの速さで治具を押し当て、親骨が破損するときの強度を測定します。

試験結果サンプル

下表は試験結果のサンプルです。

親骨の曲げ強さ①

試験項目 試験結果
親骨の曲げ強さ 異常なし

親骨の曲げ強さ②

試験項目 試験方法 試験結果
親骨の曲げ強さ 3点負荷治具使用
試験速度:50mm/min
支点間距離:10cm
110N

下表はQTEC基準です。

親骨の曲げ強さ①

QTEC基準
項目 試験方法 基準値
親骨の曲げ強さ 親骨の先端部に6Nの荷重を傘の内側方向へ加え1分間保持 各部に亀裂、破損、変形がないこと

 

親骨の曲げ強さ②

QTEC基準
項目 試験方法 基準値
親骨の曲げ強さ 3点負荷治具使用
試験速度:50mm/min
支点間距離:10cm
50N以上

その他特記事項

必要試料数: 親骨の曲げ強さ①・傘1本        親骨の曲げ強さ②・傘1本又は親骨3本

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