概要
ヒールの高いパンプスを履いて歩いているときに、階段などの段差でヒールをぶつけてしまったことはありませんか?
そのような時、ヒール強度が不足していると細いヒールに加わる大きな衝撃により、ヒールが折れたり、曲がってしまうことがあります。
着用時にヒールが折れたり、曲がってしまうと、歩行のバランスを崩し大きな怪我につながる可能性があります。
そのような事故を未然に防ぐため、ヒールに大きな衝撃力が加わった際の強度を測定する試験が靴/ヒールパーツの耐衝撃性試験になります
試験方法
- ヒール先端から6mm下部を鉄槌(ストライカー)が打てるように試験機にヒールパーツを固定します。
- 0.68J単位で順に衝撃力を上げてヒールに打撃を繰り返します。
- 破損した時の衝撃力(単位:J)を測定します。
試験結果サンプル
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
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ヒールの耐衝撃性 | ISO 19953 | 18.3J (打撃回数27回:異常なし) |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
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試験項目 | 試験方法 | 基準値 |
ヒールの耐衝撃性 | ISO 19953 | 5J以上 |
その他特記事項
必要試料は、ヒールパーツ1個になります。
衝撃力の単位であるJ(ジュール)は、102.0gの物体を1m持ち上げる時のエネルギーに相当します。