概要
ハイヒールのパンプスを履いて歩いているときに、階段などの段差でヒールをぶつけてしまったことはありませんか?
そのような時、靴にヒールが正しく取り付けられていないと細いヒールに加わる大きな衝撃により、ヒールが浮いたり、脱落してしまうことがあります。
着用時にヒールが脱落してしまうと、歩行のバランスを崩し大きな怪我につながる可能性があります。
そのような事故を未然に防ぐため、ヒールに大きな衝撃力が加わった際の強度を測定する試験が「ヒールの衝撃強度試験」になります。
試験方法
ヒール先端部から10mmの位置をハンマーで打撃し、衝撃強さを測定します。
(ヒール高3cm以上の靴に適用)
- 試験機にヒールが上向きになるように靴を固定します。
- ヒール内側の先端から10mmの位置に試験機のハンマーが垂直に当たるように靴を設置します。
- ハンマーを振り下ろし、ヒールにハンマーがぶつかった際の衝撃力(単位:J・ジュール)を測定します。
衝撃によりヒールが外れた状態
試験結果サンプル
下表は試験結果のサンプルです。
試験項目 | 試験結果 |
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ヒールの衝撃強度 | 21.9J |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
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試験項目 | 試験方法 | 基準値 |
ヒールの衝撃強度 | ヒール接地部より上方10mmの所の衝撃破壊エネルギーを測定 | 15.7J以上 |
その他特記事項
必要試料数:片足