概要
歩行などの着用の繰り返しで甲材、底材などが何度も繰返し屈曲されますが、その際に、甲材、底材などが容易に亀裂、破損を起こしてしまうと歩行中の事故を引き起こす可能性があります。
歩行時の負荷に耐え得る強度を有しているかを確認するために、製品で歩行動作に合わせて実施する「靴の屈曲性試験 SATRA TM92」と、靴底パーツを屈曲させて実施する「表底の屈曲性試験 ISO 17707」、「表底の屈曲性試験(ロス式) ASTM D 1052 準用」があります。
試験方法
靴の屈曲性 SATRA TM92
試験方法
- 試料を試験機にセットします。
- 所定の角度で50万回屈曲させます。
- 甲材や表底の亀裂や損傷を確認します
試験結果サンプル
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
---|---|---|
靴の屈曲性 | SATRA TM92 50万回 | 目立つ変化は認められない |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
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試験項目 | 試験方法 | 基準値 |
靴の屈曲性 | SATRA TM92 50万回 | 外観に大きな変化が無い事 |
その他特記事項
必要試料は、1ソールになります。
表底の屈曲性試験 ISO 17707
試験方法
- 表底に切り込みを入れます。
- 試料を試験機にセットします。
- 90度で3万回屈曲させます。
- 亀裂の発生や成長を確認します。
試験結果サンプル
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
---|---|---|
表底の屈曲性試験 | ISO 17707 | 切創成長3mm以下 |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
---|---|---|
試験項目 | 試験方法 | 基準値 |
表底の屈曲性試験 | ISO 17707 | 切創成長3mm以下 |
その他特記事項
必要試料は、1ソールになります。
表底の屈曲性試験 ASTM D 1052 準用
試験方法
- 試料を試験機にセットします。
- 90度で3万回屈曲させます。
- 亀裂の発生や成長を確認します。
試験結果サンプル
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
---|---|---|
表底の屈曲性試験 | ASTM D 1052 準用 | 目立つ変化は認められない |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
---|---|---|
試験項目 | 試験方法 | 基準値 |
表底の屈曲性試験 | ASTM D 1052 準用 | 外観に大きな変化が無い事 |
その他特記事項
必要試料は、1ソールになります。