Test

耐滑試験(JIS T 8106準用)

概要

雨の日にマンホールや側溝などの滑りやすい床面で靴が滑って転びそうになり、ひやっとしたことはありませんか。
最近、濡れた床面で滑らないような防滑(滑りにくい)性能をもった靴も多く販売されていますが、どの程度靴(ソール)が滑りにくいかを確認したい方も多いと思います。
本試験は、水で湿潤させたステンレス板状に加重をかけた状態で靴を滑らせて、床面とソールとの間の摩擦係数を測定することで靴の滑りにくさを数値化し調べることができます。

試験方法

湿潤させたステンレス板上で靴が滑る時の摩擦係数を測定します。

  1. 人工足を靴に取り付け、試験機の床面に対して靴を水平に固定します。

    人工足

  2. 床面の潤滑剤にイオン交換水、床材にステンレス板を使用して、靴に鉛直力を加え、ステンレス板上に靴を押し付けます。
    ・靴のサイズが25.0以上の鉛直力は500±25N
    ・靴のサイズが25.0未満の鉛直力は400±20N

  3. 床板を 0.3±0.03m/s の速度でスライドさせ、靴が滑り始めてから0.30±0.02s〜0.60±0.02sの間の摩擦係数を測定します。

試験結果サンプル

試験項目 試験方法 試験結果
耐滑試験 JIS T8106準用
潤滑剤:イオン交換水
床材:ステンレス板
接地方法:水平
0.55

QTEC基準

下表はQTEC基準です。

QTEC基準
試験項目 試験方法 基準値
耐滑試験 JIS T8106準用
潤滑剤:イオン交換水
床材:ステンレス板
接地方法:水平

0.4以上(レインシューズ等に適用)

その他特記事項

必要試料数:片足
本試験はつま先やヒールを傾斜させた状態や氷上での測定も可能です。

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