概要
特に海外旅行に行く際、キャリーケースは空港では放り投げられて輸送されることがあります。
重たい荷物が入った状態でキャリーケースに落下する衝撃が加わると、キャリーケースの本体やキャスター部分などに破損が生じることがあり、破損の箇所が悪いと使用できなくなる可能性もあります。
本試験は、錘を入れたキャリーケースが落下した際に破損しないことを確認する試験になります。
試験方法
キャリーケースを1mの高さからコンクリート面に落下させ、へこみや割れ等の破損の有無を確認します。
- 容積に応じた錘*をキャリーケースの中に入れます。
*錘の重さ:容積20ℓ未満 →10kg
容積20ℓ以上~70ℓ未満 →20kg
容積70ℓ以上 →30kg - 落下試験機にキャリーケースの把手部分を上(キャスター部分を下)に設置します。
- 1mの高さにキャリーケースを保持し、コンクリート面に自由落下させます。
- 破損の有無を確認し、キャリーケースに異常がないことを確認します。
落下試験によりキャスターが破損した状態
試験結果サンプル
試験項目 | 試験結果 |
---|---|
キャスターの耐衝撃性 | キャスターに破損が認められる |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
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試験項目 | 試験方法 | 基準値 |
キャスターの耐衝撃性 | 容積に応じた錘を入れ、10mmの段差のある直径200mmのドラム上で50回/分の速度で1時間回転させる | キャスターの作動に異常が無いこと |
その他特記事項
キャリーケース1個
落下箇所はキャリーケースの側面や角部分などに変更・追加することが可能です。