概要
傘を使用している際に手元を持って傘を左右に回したり、傘を閉じた際に雨水を落とすために傘を振ったり回したりすることはありませんか。
そのような動作の際、傘には左右に反転させる回転力が加わっており、傘に強度の弱い部分がある場合、その部分から壊れてしまう可能性があります。
本試験は傘を開いた状態で手元を固定し、繰り返し傘を回転させることで傘が破損しないことを確認する試験になります。
試験方法
回転トルク試験機に傘の手元を固定し、180度の角度で左右に繰り返し反転させ、傘に異常が無いことを確認します。
- 傘を開いた状態で回転トルク試験機に手元を固定します。
- 180度の角度で左右に繰り返し傘を反転させます。
試験回数は長傘の場合は100回、2段折傘は40回、3段折傘は20回になります。 - 傘を試験機から取り外し、外観の異常の有無を確認します。
試験結果サンプル
下表は試験結果のサンプルです。
試験項目 | 試験結果 |
---|---|
傘骨の強さ (回転トルク試験機使用) |
100回後:はじき部分に亀裂が認められる |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
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項目 | 試験方法 | 基準値 |
傘骨の強さ | 回転トルク試験機使用 長傘:100回転 2段折傘:40回転 3段折傘:20回転 |
傘各部に亀裂、破損、変形がないこと |
その他特記事項
必要試料数:傘1本