概要
旅行や出張などでよく使用されるキャリーケースですが、重たい荷物を入れることが多いため、正しくキャスターが取り付けられていないと使用中のキャスターの回転による摩擦や摩耗によりキャリーケースが壊れてしまう可能性があります。
本試験では、キャリーケースの容積に応じた錘をキャリーケースに入れ、キャスターの走行性能を確認することができます。
試験方法
キャリーケースを回転ベルト上で走行させ、キャスターの回転や摩耗といった走行性を評価します。
- 容積に応じた錘*をキャリーケースの中に入れます。
*錘の重さ:容積20ℓ未満 →10kg
容積20ℓ以上~70ℓ未満 →20kg
容積70ℓ以上 →30kg - キャリーケースのハンドルを走行性試験機に固定し、時速5kmで30分間走行させます。
また、キャスターが2輪のものは50°の傾斜を保持して走行させます。 - 試験後、キャスターの異常の有無を確認し、キャリーケースの走行動作に異常がないことを確認します。
試験結果サンプル
試験項目 | 試験結果 |
---|---|
キャスターの走行性 | キャスターに破損が認められる |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
---|---|---|
試験項目 | 試験方法 | 基準値 |
キャスターの走行性 | 容積に応じた錘を入れ、時速 5kmで30分間走行する | キャスターの作動に異常が無いこと |
その他特記事項
必要試料数:キャリーケース1個