概要
キャリーケースは段差やアスファルト等の凹凸のある荒れた路面上でも使用されます。
重たい荷物が入った状態で小さな振動や衝撃が繰り返し加わることでキャリーケースのキャスターに摩耗や破損が生じる場合があります。
本試験では、繰り返しの衝撃が加わる状態を再現した試験機により、衝撃に対するキャスターの性能を評価します。
試験方法
キャリーケースを段差のあるドラム上で走行させ、キャスターの衝撃性能を評価します。
- 容積に応じた錘*をキャリーケースの中に入れる。
*錘の重さ:容積20ℓ未満 →10kg
容積20ℓ以上~70ℓ未満 →20kg
容積70ℓ以上 →30kg - キャリーケースのハンドルを耐衝撃性試験機に固定し、10mmの段差のある直径200mmのドラム上で50回/分の速度で1時間回転させます。
10mmの段差あるドラムが回転し、キャスターに繰り返しの衝撃を加えます
- 試験後、キャスターの異常の有無を確認し、キャリーケースの走行動作に異常がないことを確認します。
試験結果サンプル
試験項目 | 試験結果 |
---|---|
キャスターの耐衝撃性 | キャスターに破損が認められる |
QTEC基準
下表はQTEC基準です。
QTEC基準 | ||
---|---|---|
試験項目 | 試験方法 | 基準値 |
キャスターの耐衝撃性 | 容積に応じた錘を入れ、10mmの段差のある直径200mmのドラム上で50回/分の速度で1時間回転させる | キャスターの作動に異常が無いこと |
その他特記事項
必要試料数:キャリーケース1個