概要
降雨時に傘内部に雨水が漏れないことは傘の重要な性能の一つになります。傘生地には、はっ水や防水加工をしてある場合が多いため、生地本体から水が漏れることは少ないですが、傘を組み立てる際の縫製部や接合部などから水が漏れる可能性があります。
本試験は人工雨を降らすことで傘内部に水が漏れてこないことを確認する試験になります。
試験方法
降雨量20±2mm／hで人工雨を20分間降らせ、雨水の漏れを確認します。また傘内部に付着した水滴の数を測定します。
- 人工降雨発生装置のスプレーノズルから1300mm下の位置に傘を開いた状態で手元を固定します。
- 降雨量20±2mm／hの人工雨を20分間降らせます。
- 20分後、傘内部への伝水や水滴の付着の有無を確認します。
人工雨が伝水した状態
試験結果サンプル
下表は試験結果のサンプルです。
| 試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
|---|---|---|
| 耐漏水性 | JIS S 4020：1994 | 内部伝水なし (内部水滴：2滴) |
QTEC基準
下表はＱＴＥＣ基準です。
| QTEC基準 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 試験方法 | 基準値 |
| 耐漏水性 | JIS S 4020：1994 | 傘の内部に伝水がなく、傘の内部への水滴が15滴以下 |
その他特記事項
必要試料数：傘1本
