傘は、長傘と折傘に大きく分類され、さらに手開き傘とジャンプ傘があります。また、雨を防ぐ雨傘、日差しを防ぐ日傘、雨・日差しのどちらも防ぐ晴雨兼用傘があり、用途や機能等により様々な特徴があります。

アイテム詳細

下記の図は、一般的な構造の長傘及び折傘の部位名になります。

    

求められる品質

日本国内にて販売される傘については、一般消費者に製品の品質を正しく認識していただく必要があることから、「家庭用品品質表示法(雑貨工業品品質表示規程の「洋傘」の定義に該当する製品)」や「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」、「各社規格」に基づき、表示を行う必要があります。
また、表示と合わせて製品検査や素材確認、性能評価を行うことで、その製品の品質を担保、維持することが可能となり、より良い製品を消費者に提供することができます。

さらに、納入先によっても求められる品質が異なることから、納入先独自の品質基準を満たしている必要もあります。
(納入先一例:GMS、百貨店、量販店、アパレルメーカーなど)

特に傘の場合は、傘生地・傘骨・中棒などの様々なパーツから組み立てられているため、各部位の強度試験や使用時・保管時に色が移らないことを確認するための染色堅牢度、また遮熱性や遮光性などの機能性の品質を確認することが多いです。

  

1.表示事項

以下、「家庭用品品質表示法(家表法)」、「不当景品類及び不当表示防止法
(景品表示法)」、「JIS規格や各社規格」に基づく表示事項が適性であること。

家庭用品品質表示法・雑貨工業品品質表示規程(洋傘)
定義:雨雪・日光を防ぐために頭上にかざすもの。携帯用の雨傘・日傘のほかに、ビーチパラソル及びガーデンパラソルのような定置用の大型の日傘も含まれる。

1)傘の生地の組成
2)親骨の長さ
3)取扱い上の注意
4)表示者名及び連絡先
5)原産国

2.製品検査

以下、製品としての性能を満たしていること。

1)外観・縫製

3.素材確認

実際の製品に使用されている組成が、組成表示と適合していること。

1)混用率
2)素材鑑別(樹脂鑑別など)

4.性能確認

各々用途に合わせて、生地や付属品が性能を満たしていること。

1)染色堅ろう度
2)物性
3)安全性
4)機能性

 

QTEC基準

QTECでは各アイテムに対して、独自に試験項目と基準値を設けております。
詳細はこちらからご確認ください。

※各納入先指定基準での試験・判定も行います

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傘類の実施可能な試験

下記以外でも対応可能な試験がございますので、詳しくはお問い合わせください。