鳥種(グース・ダック)混合率

日羽協法(日本羽毛製品協同組合) 鳥種(グース・ダック、陸鳥)によって小羽枝の派生状態、節の位置、大きさ、形、などが異なります。それらの特徴を基に顕微鏡観察によって鑑別します。 日羽協では、鳥種を表示する際に、その種が90%以上であることが求められます。

水鳥羽毛の鳥種による特徴

布団やダウンウエア等の充填物に用いられる水鳥羽毛には、鵞鳥(グース/Goose)と家鴨(ダック/Duck)の鳥種があり、次のような特徴を持っています。

  • グースの方がダックよりも飼育期間が長く鳥の体が大きいため、比例してダウンボールが大きくかさ高性に富んでいる。
  • グースの方がダウンの羽枝、小羽枝が細く柔らかく、ドレープ性に富んでいる。
  • 小羽枝にある節が、ダックは間隔が狭く先端に片寄り、グースは間隔が広く全体的に有る。

鵞鳥(グース / Goose)

1.ブレコン・バフ(鵞/英/観)

2.ノーホーク・ブラック(七面/英/観)

3.トゥールーズ(鵞/仏/肉羽) 

4.エムデン(鵞/独/肉) 

5.バフ(七面/米/観)

6.ベルツビル・ホワイト(七面/米/肉)

7.チャイニーズ(鵞/中国/肉)

家鴨(ダック / duck)

1.エールスベリー(英/肉)

2.マンダリ(中国/観)

3.インデアン・ランナー(インド/卵)

4.マスコビー(南米/肉) 

5.ペキン(中国/肉)

6.カーキー・キャンベル(英国/卵)

試験方法:約50gの羽毛を平均化するように混合し、上、中、下層よりランダムに約1gの試料を採取する。試料を平らな台の上に均一に拡げ、規定の方法で試料を採取し試験試料とする。不足の場合は対角の1/4を追加する。十分に混合した試料の中から鑑別試料を採取し、顕微鏡で1個ずつ、下表の特徴などを基に鑑別を行う。

不明の場合は、鑑定の対象外とし、不足個数を追加する。

鑑定したそれぞれの質量を秤量し、混合割合を算出する。

顕微鏡写真による グース・ダックの特徴

グース ダック

節と節の間隔が広い

節と節の間隔が狭い

節が全体的にある

節が先端に片寄

節の角度が小さい(<60度)

節の角度が大きい(正三角)

小羽枝が細かく生えている

小羽枝が太くて荒い

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