消臭性試験

近年、不快臭を取り除き生活環境を向上させたいという消費者のニーズが高まっています。このような中で、消臭加工製品が登場してきました。消臭加工とは繊維が臭気成分と触れることにより、不快臭を減少させる効果を示す加工のことです。QTECではこのような消臭加工製品の消臭性能を評価する試験を行っています。

消臭性試験

近年、不快臭を取り除き生活環境を向上させたいという消費者のニーズが高まっています。このような中で、消臭加工製品が登場してきました。消臭加工とは繊維が臭気成分と触れることにより、不快臭を減少させる効果を示す加工のことです。QTECではこのような消臭加工製品の消臭性能を評価する試験を行っています。

一般社団法人繊維評価技術協議会の消臭加工マークは、1.消臭効果、2.効果の耐久性、3.加工の安全性、4.品質管理システムを保証するもので、認証基準に合格した製品のみに表示が許諾されています。
QTECは一般社団法人繊維評価技術協議会の指定試験機関であり、消臭効果ならびに効果の耐久性のデータを提供することで消臭加工マークの認証をサポートしています。

試験方法

一般社団法人繊維評価技術協議会 SEKマーク繊維製品認証基準
*対象臭気成分ごとに官能試験と機器分析試験を行い、いずれの基準にも合格する必要があります。アンモニア、酢酸、イソ吉草酸、ノネナールの4臭気成分については臭気成分減少率が機器単独基準を満たす場合、官能試験を省略することができます。

(一社)繊維評価技術協議会が定める不快臭のカテゴリー

カテゴリー
臭気成分  汗臭 加齢臭 排せつ臭 タバコ臭 生ゴミ臭 アンモニア臭
アンモニア
酢酸    
メチルメルカプタン        
硫化水素      
ピリジン          
アセトアルデヒド          
トリメチルアミン          
イソ吉草酸        
ノネナール          
インドール          

評価基準

①機器分析試験
臭気成分  初発濃度  評価基準減少率  測定方法
官能併用 機器単独
アンモニア 100 ppm ≧70% ≧80% 検知管法
酢酸 30 ppm - ≧70%
メチルメルカプタン 8 ppm ≧70% -
硫化水素 4 ppm 
ピリジン 12 ppm 
アセトアルデヒド 14 ppm 
トリメチルアミン  28 ppm
イソ吉草酸 約38 ppm ≧85% ≧95%  ガスクロマトグラフ法
ノネナール 約14 ppm ≧75% ≧90%
インドール 約33 ppm ≧70% -
 
a)検知管法
試験片を入れたサンプリングバッグに3Lの臭気ガスを封入し、2時間放置後のガス濃度を検知管で測定する。
b)ガスクロマトグラフ法
試験片を入れた500mL容三角フラスコに臭気成分溶液を滴下し密閉後、2時間放置後のピーク面積を測定する。
臭気減少率(%)= (Sb - Sm) / Sb × 100
Sb : 空試験の平均値
Sm: 試験試料の平均値

②官能試験
試験片を入れた三角フラスコに臭気成分の液体を滴下し密閉後、2時間放置後の着臭及び雰囲気臭を6名のスメラーがにおいを嗅いで評価します。

評価基準:各臭気成分において、判定臭ガス(臭気強度2.0相当)と比較し、着臭および雰囲気臭の両方が同等又は弱と評価したスメラーが6名中5名以上であること。

QTECではSEKマーク繊維製品認証基準に指定される臭気成分や測定条件以外でも試験を実施しておりますので、お気軽にご相談下さい。
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