概要
繊維製品および光触媒抗菌加工製品を除く、プラスチック製品、金属製品、セラミックス製品などの中間製品を含む抗菌加工を施した製品の表面における細菌に対する抗菌性能を評価する試験です。黄色ぶどう球菌および大腸菌に対して試験を実施します。試験片に細菌を接種し、培養後の菌数から抗菌活性値を求めます。
試験方法
- 培養した菌を、1/500NBを用いて調製し、試験菌液とします。
- 試験片に試験菌液を滴下し、フィルムをかぶせ、菌液を全体に行きわたらせます。
- 試験菌液を接種した試験片を35℃、相対湿度90%以上で24時間培養します。
- SCDLP培地10mLを加え、菌を洗い出します。
- 寒天培地と混和し培養します。
- コロニー数を数え、生菌数を算出します。生菌数から抗菌活性値を求めます。
R = (Ut – Uo)-(At -Uo) = Ut – At
R :抗菌活性値
Uo:無加工試験片の接種直後の生菌数の対数値の平均値
Ut:無加工試験片の24時間後の生菌数の対数値の平均値
At:抗菌加工試験片の24時間後の生菌数の対数値の平均値
試験結果サンプル
評価基準
JIS:黄色ぶどう球菌、大腸菌のどちらも抗菌活性値2.0以上
SIAAマーク:製品の用途に合わせた耐久性(耐水性・耐光性)試験後の黄色ぶどう球菌および大腸菌の抗菌活性値が2.0以上であること
その他特記事項
QTECでは一般社団法人抗菌製品技術協議会(SIAA)の指定検査機関として、SIAAマーク取得のための抗菌性試験を実施しております。SIAAマーク取得のための試験では、前処理として耐久性(耐水・耐光)試験法により処理を行った後の製品で抗菌性試験を実施致します。耐久性試験区分は、SIAAのガイドラインに従い、製品が通常使用される環境を考慮して選択します。

提出サンプル枚数:加工品6枚、未加工品12枚(処理区分1種類につき)