Test

カーテンの遮像性(QTEC法、昼・夜)

概要

カーテンの遮像性とは、外から室内を見えにくくするカーテンの性能のことです。
通常のレースカーテンは光を取り込むために透けており、室内が屋外から見えてしまうおそれがありました。そこで昼間に室内を見えにくくする「ミラー性能」、より室内が見えやすくなってしまう夜までカバーし、昼夜見えにくくする「遮像性能」を付与したカーテンが開発されました。この機能は室内で過ごすプライバシーを守り、クオリティオブライフの向上のため注目されている機能性となっています。

このカーテンの遮像性試験では、窓を挟んだ2つの部屋を用意し、各部屋で屋外と屋内を模擬した状況で、屋外から屋内の見えにくさを評価します。

試験方法

  1. 約1.1m×1.1mの試験片を採取します。
  2. 試験片をしわが生じないように屋内側窓に取り付けます。
  3. 屋外側から屋内側の様子をカメラで撮影し、得られた画像を専用スケールに照らし合わせて、屋内の見えにくさを評価します。
    また試験は部屋の明るさを調整して「昼」または「夜」を想定した条件で実施します。


    専用スケール

試験結果サンプル

試験結果の一例

試料名 遮像性(級)
昼試験 夜試験
遮像加工カーテン 5.0 3.5

評価は1~5級、数値が大きいほど良い結果です。
基準値は各社納入先により異なります。

QTEC基準

下表はQTEC基準です。

QTEC基準(カーテン類)
項目 試験方法 基準値
遮像性 QTEC法 3級以上

その他特記事項

  1. 実用環境に近い方法で試験を行うため、視覚的に分かりやすい試験結果が得られます。
  2. 画像データの提供も可能です。
  3. 試料必要量: 1.1m以上×1.1m以上の一枚布
          (約1m×1mの正方形の窓を覆えるサイズ)

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