Test

色泣き(大丸法Ⅰ法/大丸法Ⅱ法)

概要

ボーダーや配色使いなど、生地内、又は製品のパーツ間で濃色と淡色の組み合わせがある場合、水に濡れると濃色部分から淡色部分へ染料が染み出して淡色部に輪染みのような汚れが発生してしまう場合があります。これを色泣きといいます。

色泣き試験では、濃淡のある生地をそのまま試験片とする場合と、濃色部分の生地と、綿白布を組み合わせて試験片とする場合があります。試験片の濃色部生地先端を試験液に漬けて試験液を吸い上げ、淡色部分、または綿白布に染料などがどの程度移動するかを確認します。

JISの試験方法はなく、一般的に大丸法Ⅰ法が用いられます。

試験方法

  1. 無地の場合、25㎜×30㎜の試料を採取し、25㎜×200㎜の綿白布に縫い合わせ、試験片とします。
    柄物及びボーダーの場合、25㎜×250㎜の試験片を採取します。

  2. 容器に0.05%非イオン界面活性剤溶液を入れます。
  3. 試験片の下端20㎜を容器に浸します。

  4. Ⅰ法の場合は2時間、Ⅱ法の場合は30分放置します。
  5. 試験片を乾燥させた後に、淡色部分、または綿白布への汚染をグレースケールで判定します。

試験結果サンプル

下表は試験結果のサンプルです。

試験項目 試験方法 試験結果
色泣き 大丸法 Ⅰ法 汚染 4級

QTEC基準

下表はQTEC基準です。

QTEC基準
試験項目 試験方法 試験結果
色泣き 大丸法 Ⅰ法(絹 Ⅱ法) 汚染 4-5級以上

※濃淡組合せ品に適用

その他特記事項

必要試料サイズ:30㎝×30㎝

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