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洗液汚染(大丸法)

概要

染色した生地に余剰染料があると、染料が洗濯液中に溶け出して、洗濯液を汚染することがあります。洗濯液が汚染した状態になると、いわば色水の中で洗濯を行うことになるため、一緒に洗濯した他の衣類に色が移ってしまう場合があります。
この洗濯液にどの程度色が溶出するかを評価する方法として「洗液汚染」があります。
洗液汚染では、洗濯堅ろう度試験やドライクリーニング堅ろう度試験を行った後の洗濯液と、試験前の洗濯液を比較して汚染等級を目視判定します。

試験方法

  1. 洗濯堅ろう度試験、もしくはドライクリーニング堅ろう度試験の初期の洗液と試験後の洗液ををそれぞれ白色磁器に移します。
  2. 洗液を容器に十分に入れた後、初期と試験後の洗液をグレースケールで判定します。

試験結果サンプル

下表は試験結果のサンプルです。

試験項目 試験方法 試験結果
洗濯 JIS L 0844 A-2号 変退色 4級
汚染 4級
液汚染 4級

QTEC基準

下表はQTEC基準(抜粋)です。

QTEC基準
試験項目 試験方法 試験結果
洗液汚染 大丸法 液汚染 3級以上

その他特記事項

必要試料サイズ:10㎝×10㎝(洗濯堅ろう度試験、またはドライクリーニング堅ろう度試験後に実施します。)

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