Test

塩素処理水堅ろう度(JIS L 0884)

概要

日本の水道水には消毒を目的として塩素が使用されており、水道法では蛇口時点での水道水中の残留塩素を0.1mg/L以上保持するように定められています。
また、プールの水の消毒にも塩素は利用されており、衛生管理の為に、0.4~1.0 mg/Lの塩素濃度を保持しなければなりません。

塩素処理水堅ろう度試験は、水道水やプール水に含まれる塩素による変色への堅牢性を評価する試験方法です。

試験方法は4種類あり、塩素濃度が異なります。

一般的に、家庭洗濯で用いられる水道水による塩素への堅牢性を評価する場合はA法、水着などプールの消毒による塩素への堅ろう性を評価する場合はB法が用いられます。

試験方法

試験液

温度

浴比

時間

有効塩素量

pH

A法

10㎎/ℓ

7.0±0.2

25±2℃

200:1

30分

B法

20㎎/ℓ

7.5±0.05

27±2℃

100:1

60分

C法

50㎎/ℓ

D法

100㎎/ℓ

試験方法

  1. 試験片ごとに、その200倍の重量となる試験液を用意します。
  2. 指定の温度に調整した試験液が入った試験瓶の中に試験片を入れます。

     

  3. 洗濯試験機で規定の時間運転します。

     

  4. 試験片を取り出し、ろ紙または乾燥した白綿布の間に挟んで水分を取り除いたあと、そのまま乾燥させます。
  5. 試験片をグレースケールで判定します。

試験結果サンプル

下表は試験結果のサンプルです。

試験項目 試験方法 試験結果
塩素処理水 JIS L 0884 B法 変退色 4級

QTEC基準

下表はQTEC基準(抜粋)です。

QTEC基準 水着類
試験項目 試験方法 試験結果
塩素処理水 JIS L 0884 B法 変退色 4級以上

その他特記事項

必要試料サイズ:10㎝×10㎝

 

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