概要

羽毛製品を使用している時にほこりっぽいなと感じる事はありませんか?

不純物を多く含む羽毛は、臭いや吹き出しの原因になるばかりでなく、羽毛製品を使う人の健康を脅かす恐れがあります。

この試験では、羽毛に残留しているほこりや微小なきょう雑物の混入度合を調べます。専用調整箱を使ってかさ高性 JIS L 1903 の前処理に準じた工程を行い、ほこり混入率を測定します。

※この試験での「ほこり」には「羽毛小片物」も含まれます。
羽毛小片物:極小なフェザー類、短いファイバー類、羽軸破片、皮、髄、フケなど

試験方法

日本羽毛製品協同組合(日羽協)が定めた試験方法JDFA-TM007を引用しています。

  1. 事前に測定用金網調整箱をひょう量します。
  2. 試料約35gを測定用金網調整箱に入れよく撹拌し標準状態にします。
  3. これを標準状態に調整後、羽毛試料と測定用金網調整箱の全質量をひょう量します。
  4. 測定用金網調整箱の羽毛に対し、JIS L 1903かさ高性試験に規程するスチーム前処理を行います。
  5. 処理後の羽毛質量と測定用金網調整箱の全質量をひょう量し、処理前後の質量から羽毛のほこり混入率(%)を求めます。

    ほこり混入率試験風景

試験結果サンプル

下表は試験結果のサンプルです。

試験項目 試験方法 試験結果
ほこり混入率 JDFA TMー007 1.5%

QTEC基準

QTEC基準に設定はありません。比較試験を実施して品質管理を行う事が一般的です。

その他特記事項

  1. 必要試料量

    試験に必要な試料量は羽毛原料50g以上が必要です。製品の場合では前述の原料量が採取できるように提出してください。これは提出試料をよく混ぜ、偏った状態の試料からサンプリングをしないようにする為です。

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