特定芳香族アミン(アゾ染料)

アゾ染料はアゾ基という化学構造を有する染料の一群であり、染料全体の60〜70%を占めます。
皮膚の細菌や酵素により還元分解され、アゾ染料からアミンが生成されます。生成されるアミンはもとになるアゾ染料によって決まり、ごく一部のアミンは有害性が指摘されています。

アゾ染料の分析

アゾ染料? 特定芳香族アミン??

アゾ染料はアゾ基という化学構造を有する染料の一群であり、染料全体の60〜70%を占めます。
皮膚の細菌や酵素により還元分解され、アゾ染料からアミンが生成されます。生成されるアミンはもとになるアゾ染料によって決まり、ごく一部のアミンは有害性が指摘されています。
健康被害を未然に防止する観点から、有害性が指摘される一部のアミンは「特定芳香族アミン」として、ヨーロッパや中国、韓国などでは法規制の対象となっています。近年の安全性に対する消費者の関心の高まりを受け、日本でも規制化が検討されています。法規制導入に先駆け、経済産業省の要請により繊維産業連盟が自主基準を策定するに至りました。

関係者には、
①染料メーカーや染色工場による不使用宣言書
②所定の試験方法で特定芳香族アミンの検出量が基準値以下であることの証明
いずれかの方法により、安全性の確保が求められます。

ご依頼について

試料 色・素材・パーツの全てが試験対象となります。
依頼方法 申込用紙に記入の上、試料と一緒にお送り下さい。来訪でも受付いたします。
詳細についてはお気軽にお問い合わせください

〜試験方法(日本繊維産業連盟の自主基準)〜
BS EN14362

日本繊維産業連盟の自主基準及び海外で規制されている『特定芳香族アミン類』 24物質
化合物名 CAS No
4-aminobiphenyl 92-67-1
benzidine 92-87-5
4-chloro-o-toluidine 95-69-2
2-naphthylamine 91-59-8
o-aminoazotoluene 97-56-3
5-nitro-o-toluidine 99-55-8
4-chloroaniline 106-47-8
4-methoxy-m-phenylenediamine 615-05-4
4,4′-diaminodiphenylmethane 101-77-9
3,3′-dichlorobenzidine 91-94-1
3,3′-dimethoxybenzidine 119-90-4
3,3′-dimethylbenzidine 119-93-7
4,4′-methylenedi-o-toluidine 838-88-0
6-methoxy-o-toluidine 120-71-8

4,4′-methylene-bis-(2-chloro-aniline)

101-14-4
4,4′-oxydianiline 101-80-4
4,4′-thiodianiline 139-65-1
o-toluidine 95-53-4
4-methoxy-m-phenylenediamine 615-05-4
2,4,5-trimethylaniline 137-17-7
o-anisidine 90-04-0
2,4-xylidine   * 95-68-1
2,6-xylidine   * 87-62-7
4-aminoazobenzene 60-09-3

 

  *は中国・韓国等の規制物質

kk-banner.png20180731.png
キューテック閲覧システム