Test

抽出液のpH(JIS L 1096 8.37)

概要

試験はA法(JIS法)、B法(ISO法)があり、大きな違いは、抽出液に塩化カリウム溶液を使うか否か、また、測定時の温度の違いという点です。しかしながら、その目的は繊維製品の加工履歴を知る有益な指標であることに変わりはありません。また、私たちの素肌は弱酸性ですので、強いアルカリ性や酸性に触れると炎症を起こしてしまいます。この試験は、安全、安心な製品作りの為に欠かせない方法です。
pHは、水素イオン濃度の常用対数のことをいいます。読み方は「ピーエッチ/ピーエイチ」が正式名称で、私たちになじみのある「ペーハー」はドイツ語読みでJIS規格での読み方ではありません。また、pはpotential hydrogenで小文字、Hは水素の元素記号を表すため、大文字となっております。

試験方法

  1. A法(JIS法)
    1つの試料から5gのサンプルを2つ用意し、それぞれを1cm片程度に刻み、栓付き三角フラスコ内に蒸留水を規定量入れて煮沸したのち、熱源から遠ざけ、その中にサンプルを入れて30分静置後、測定時抽出液温度25℃にて測定します。
  2. B法(ISO法)
    1つの試料から2gのサンプルを3つ用意し、それぞれを0.5cm片程度に刻み、栓付き三角フラスコ内に規定量の塩化カリウム水溶液とともにいれ、2時間振とう後、静置して測定します。この際、試験は室温で行い、振とう後に測定する際に温度を記録しておきます。

試験結果サンプル

試験項目

試験方法 試験結果
抽出液のpH JIS L 1096 A法 5.6

その他特記事項

必要サンプル量は1検体当たり15gは必要となりますが、余裕を持ってご依頼ください。

依頼書ダウンロード

この試験に関して相談する