About QTEC

やりがいは、お客様と一緒に商品を作り上げていけること

QTECは、洋服、靴、かばんといった服飾製品の強度や使用に伴う色落ちなどを確認する試験において、ただ試験結果を伝えるだけではなく、耐久性をさらに高める方法を提案したり、製品に活かせる技術をアドバイスしたりするなど、プラスアルファの情報をお届けしています。大阪試験センターのS.Kさんが、試験への向き合い方やお客様との関わり方を語ります。

アパレル試験業務担当 

S.K

S.K

Q入社の経緯を教えてください。

母が家庭科の教員免許を持っており、衣類を作ったり縫ったりすることが身近にある環境で育ったため、自然と繊維に興味を持ちました。大学も繊維関係の学科を専攻。その学びを活かして働きたいと思い、学科推薦で入社しました。

Q現在はどのような仕事を担当していますか?

大阪試験センターで、主に洋服や靴などの服飾製品や、それに使用される生地などの素材の試験を担当しています。試験チームのスタッフは約30人。製品・素材の強度を見る部門、分析部門、色を見る部門で役割を分担しており、私は主に色を見る試験を担当しています。洗濯前後で色に大きく変化がないかなど、データというよりは自分の目で見て判断するものが多いですね。感覚に頼ることになるため、誰か一人の判断ではなく、2~3人で確認することで客観的に評価し、最終的な数値を報告することになります。

昔は洋服にしても靴にしてもアイテムごとに専門店で購入するのが一般的でしたが、最近は洋服も靴もかばんも一ヵ所で全身コーディネートできるお店が増えてきました。そのため、今まで洋服だけを作っていたメーカー様が靴やかばんも作るようなケースが増え、依頼を受ける製品の幅も広がってきています。最近は布や皮だけでなく、和紙からできた糸を使った洋服や雑貨の試験などもしています。お客様から「品質を担保したい」というご希望があれば、可能な限りお応えしています。

Q仕事のやりがいや楽しさはどんなところにありますか?

試験結果を伝えるのは主に受付担当のスタッフですが、お伝えしたいことが多い場合は検査を担当する私たちから直接ご説明することもあります。その際は、ただ検査結果を報告するのではなく、結果の理由や改善策をお伝えしたうえで、「縫い方をこうすれば強度が上がり、こういった用途にも使えるようになる」などとアドバイス・ご提案するようにしています。それが実際の製品に反映されるとうれしいですね。このような他社とは違うサービスを理由に当社を選んでくださるお客様も数多くいらっしゃいます。

お客様の製品に企画段階から携わることもあります。「この素材でどんな商品ができる?」「ここの強度をもっと強くしたい」などとご相談をいただく機会も増えてきました。お客様と一緒に開発に携わった製品が店頭に並んでいるのを見つけると、やりがいを実感できますね。

Q試験で心がけていることやこだわりはありますか?

私たちは試験機関という第三者的な立場であるため、常に中立の判断をしなければいけません。お客様のニーズに合わせて臨機応変に対応する柔軟性も必要ですが、試験自体は正確さを保つためにとことん基本に忠実であることが重要ですので、試験時にはしっかり切り替えて他の情報を入れず、目の前のことに集中するようを心がけています。

QQTECの強みはどんなところにあると思いますか?

お客様と最後まで丁寧に向き合うことが当社の強みだと思います。QTECは「お客様に寄り添いたい」と強く思うスタッフが多い組織です。頼まれたことをこなすだけではなく、お客様の話をしっかり聞いて、時にはアドバイスもする。それは「お客様のお役に立ちたい」という思いから生まれた自発的なものです。公平公正でありつつ、お客様に寄り添う。私たちの仕事には、そんな二極性がありますね。

Qどんな社風の組織だと感じますか?

真面目な人が多く、チームワークが強いと思います。自分のことだけを考えるのではなく、先輩が後輩にチャレンジの機会を与えたり、後輩が先輩に臆することなく協力をお願いできたりと、お互いを支え合いながら業務に取り組んでいます。そうしたコミュニケーションがあるからこそ、QTECという一つのチームとして良いサービスをご提供できているのだと思います。

Q今後の目標や展望を教えてください。

私たちは「裏方」であり、一見地味な仕事ですが、伝統業のような奥深さもあるんです。老舗のお菓子屋さんが昔からの作り方や味を大切にしているように、私たちも先輩から受け継いできた技術や培ってきた経験があるからこそ、良いサービスを実現できています。時代の変化で検査対象となる製品も増えていますが、変わらずお客様と伴走できているのは、そうした技術や経験の土台があるからであり、それが自分たちの誇りともなっています。その志はずっと忘れずに受け継いでいきたいですね。
財団からチャレンジの機会をもらえることも多いので、これからもできることは積極的に提案して自分の幅を広げていきたいです。

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