About QTEC

お客様と一緒に製品の品質を守っていきたい

「公益性を目的にする財団法人で、営業?」と驚く方もいるかもしれません。QTECでは、お客様のご相談を丁寧に伺いつつ製品の価値を高めるお手伝いをしていくため、2020年に営業担当職を新設いたしました。広報も兼任するS.Tさんが、その思いを語ります。

営業・広報 担当 

S.T

S.T

Q入社のきっかけを教えてください。

大学での研究テーマは「蛾」。当然、繊維は専門外でしたが、もともと試験業務というものに興味があり、QTECの説明会や面接を受けました。そのなかで魅力を感じたのは、風通しの良い社風。入社後もそのイメージにギャップはありませんでした。試験担当者も営業担当者も関係なく良いアイディアがあれば言い合えるような環境があり、さまざまなことにチャレンジしやすい組織です。

QTECは「人」で選ばれるような検査機関を目指しており、理事長は「100年続くQTEC」という合言葉を掲げています。私が入社した後も、後進の育成を通して社風を伝えていける社内体制の構築を目指すなど、進化を続けていると感じます。

Q普段どのような業務を担当していますか?

営業担当者としては、アパレルメーカーや商社、量販店といったお客様のもとに出向き、糸や生地、衣服や生活雑貨品など繊維製品全般の検査依頼を試験担当者に伝える橋渡しをしています。例えば、バッグが洋服に色移りしてしまった、思わぬ箇所が破れて返品になってしまったといった品質の相談があれば、その解決策を探るための試験方法をご提案します。不良品を出さない方法、品質管理の仕組みづくりのサポートでご依頼を受けることもあります。

私は営業の他に広報も担当しており、新しい試験方法をホームぺージで紹介したり、メディアに情報を提供したりして周知を図っています。

Qはじめは試験業務を担当していたそうですね。

入社直後は神戸試験センターに配属され、樹脂加工に用いられる有害物質が過度に含まれていないかを確認する安全試験を行っていました。当財団では、営業とはいえ試験の知識を持っていることが大前提です。不合格だった場合のお客様への伝え方や納期のご相談など、営業では臨機応変な判断や行動力が必要になる場面もありますが、そうした際に試験業務の知識や経験が活きています。

Q営業活動で心掛けていることはどんなことですか?

何事にも誠意をもって対応することです。単に試験結果を出して終わりではなく、試験後もお客様に寄り添って製品の品質を守ることを一つの大きなテーマにしています。試験では決まった方法で画一的に結果を出さなければいけませんので、「冷たい」と感じさせてしまうこともあるかもしれませんが、だからこそ一つひとつの業務に思いやりを持つようにしています。「お客様に寄り添いたい」という気持ちと「検査機関として公平中立に判断しなければいけない」という気持ちのせめぎあいもありますが、厳しい意見をお伝えすることも思いやりの一つだと考え、うまくバランスを取るようにしています。

Q広報担当者としてはどのような思いを持って業務に取り組んでいますか?

営業として多くの方にお会いしていると、「検査はどこの検査機関でやっても同じなんじゃないか」と思っておられるお客様が多いように感じます。しかし、試験対応のきめ細やかさや試験前後のフォローにおける誠意ある対応といった点で、QTECは独自性のある検査機関だと思っています。普段からお客様とお話することの多い営業の立場だからこそ、そういったQTECの魅力を広く伝えていきたいですね。

Q苦労することはどんなことですか。

試験結果が良くないと、商品の製造が止まってしまったり、修正のための新たな工程が必要になってしまったりするケースがあります。そういったことに検査機関として一つの責任を持つ意味でも、不合格が出てしまった場合にはご要望に応じて改善案をお伝えするようにしています。また、そうした事例は営業チーム内の勉強会で共有し合い、お互いの業務を改善できるように努めています。

Qこれから挑戦してみたいことを教えてください。

多くのお客様とお会いして、さまざま事象に遭遇しながら経験を積み、ご提案の幅を広げていきたいと思っています。この業界はとにかく勉強することの多い業界です。情報収集を怠らず、その情報をもとにどうすればお客様により良い提案ができるかを常に探りながら、QTECの魅力をお伝えしていきたいです。

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