About QTEC

やりがいは、お客様と共に試験を乗り越えていくこと

QTECが試験をする生活用品とは、かばんや靴、傘などのこと。いずれも、使用中に破損があれば使用者だけではなく周りの人にけがを負わせてしまったり、他の所持品を壊してしまったりすることにもつながるため、安全性が証明された商品を流通させることが重要となります。
お客様がQTECに試験をご依頼する際、直接お客様と関わることが多いのが受付担当者です。生活用品に関する試験で受付を担当するY.IさんとM.Kさんが、業務への思いやお客様との関わりについて語ります。

生活用品試験受付業務 担当

Y.I

生活用品試験受付業務 担当

M.K

Y.I

Q現在の業務内容を教えてください。

Y.I 靴やかばん、抱っこ紐や傘、ベルトなど、洋服以外の服飾品の試験でお客様からのご依頼を受け付け、試験内容を確認して試験チームに受け渡す業務を担当しています。試験結果をお伝えするのも私たちの仕事です。

M.K 試験内容は、例えばかばんなら、持ち手の強度や内容物に色が移ってしまわないかなど。JIS規格を基本に、依頼された試験だけでなく、それ以外に必要となる試験の提案も行っています。

Y.I 私は10年以上この業務に携わっていますが、過去には試験業務も経験していたため、その時の知識も活かしながら試験の提案をしています。例えば、お客様から「このかばん壊れちゃったんだけど、どこを改善すれば良いと思う?」とご相談をいただいたとき、課題の解決法につながる試験を提案したり、機能性を証明するために既存の試験をアレンジした試験内容を提案したりする応用能力は、試験の経験があるからこそのスキルだと思っています。

Q入社の経緯を教えてください。

Y.I 小さい頃からお絵描きで洋服やドレスのデザインを考えることが好きで、それを仕事にするのが夢でした。しかし、大学入試の進路選択が近づくにつれ、自分にはデザインの能力がないと感じるように。服飾に携われる他の仕事を探すうち、洋服や繊維の安全性を担保する品質管理という仕事があることを知り、将来やりたい仕事のイメージが湧きました。大学では繊維を含めた服飾の材料学を専攻し、2005年に入社しました。

M.K 繊維に興味を持ったきっかけは、高校時代の家庭科の授業です。普段着ている服に多くの種類の繊維が使われていることや、それぞれの特徴、使われ方の違いなどが面白くて。そこから繊維に関わることを大学で学びたいと思い、家政系の大学に進学しました。繊維の試験業界を中心に就活をする中で最も職場の雰囲気の良さを感じたのがQTECで、それが入社の決め手となり、2022年に入社しました。配属された生活用品チームの直属の先輩であるY.Iさんが同じ大学の先輩だったのはうれしい驚きでした。

Qお互いの印象を教えてください。

Y.I すごくオープンなキャラクターで人当たりも良く、積極的に人と関わっていこうとするコミュニケーション能力もあるので、入ってもらったことでチームの雰囲気が明るくなりました。納期調整などお客様と試験担当者との板挟みになってしまいそうな難しいご依頼でも上手に調整できていて、後輩ながらとても頼もしく思っています。

M.K 大学で繊維のことは勉強しましたが、実際の業務となると難しいことだらけ。Y.Iさんはそんな私をとても丁寧に教育してくださり、こまめにコンタクトを取ってくれる優しい先輩です。チーム全体を俯瞰し、どんなことが起きても臨機応変に対応するところを尊敬しています。

QQTECの社風をどのように感じていますか?

Y.I 困っている人がいたら、お客様に対するのと同じように仲間にもさっと声を掛けられる、そんな社風があるように感じています。子どもがいるのでどうしても他の職員に頼らざるを得ない業務が増えたのですが、私が困っていると周りの仲間がすぐに手を貸してくれます。もちろん、私も普段からそう心掛けています。

M.K 採用面接の時から皆さんフレンドリーな印象でしたし、チームの仲間もみんな仲良く和気あいあいとしていますね。Y.Iさんが言う通り、困っているとすぐに周りの人が助けてくれるので、入社間もない身としては本当にありがたいです。理事長との距離も近いと感じています。

Q業務で大切にしていることはどんなことですか。

M.K 納期を必ず守れるように段取ることです。お客様が希望する納期がタイトになってしまう場合、早めに各段階の試験担当者に声を掛け、あらかじめ「こういった依頼品が来ますよ」と伝えることで、スムーズな進行を心がけています。

Y.I お客様の声に常に耳を傾けることを大事にしています。また、お客様の要望をしっかり聞いたうえで試験担当者にわかりやすく伝えることを心掛けています。

M.K Y.Iさんはお客様が作成した依頼書からその意図を読み取る洞察力が鋭く、抽象的な表現で迷った時などに助けてもらっています。ぜひ見習いたいスキルです。

Y.I お客様とやり取りをしてきた経験の蓄積ですかね!

Qやりがいはどんなところにありますか?

Y.I 納期や評価方法など困っているお客様のご要望にお応えできると嬉しいですし、感謝を伝えてくださったりするとますます「やってきて良かったな」と思えます。自分が試験に携わった商品を使っている人やお店に並んでいる様子を見かけるものうれしいです。

M.K 何度か不合格で再試験になっていたご依頼品がようやく合格となりお客様が喜んでくださると、私もとてもうれしくなります。そんなふうに一緒に喜べる瞬間にやりがいを感じます。こないだは、靴底の強度で不合格を繰り返しながらも改善と再試験を繰り返し合格した靴を履いている人をまちで見かけ、思わず感動してしまいました。

Y.I やっぱり不合格をお伝えする時は心苦しいですからね…。「こんなところを改善できれば合格できると思いますので、また試験お待ちしています」など、言葉を添えながら結果をお伝えするようにしています。

M.K 改善のポイントになる箇所に写真で印をつけてわかりやすくお伝えするような工夫もしています。

QQTECの強みとはどんなところにあると思いますか?

Y.I お客様からは「親身になって丁寧に話を聞いてくれるからこれからも依頼したい」というお声をよくいただきます。私たちが担当するかばんや靴の試験は比較的歴史が浅いのですが、QTECは他の試験機関に先駆けて試験を始めました。積み重ねてきた知識と経験値の厚みがあるからこそ、お客様のご要望に沿った正確なデータを提供できるのだと感じています。

Q今後の目標を教えてください。

Y.I 今まで以上にお客様の話を丁寧に聞くことで、よりお客様のためになるような提案ができるようになりたいです。また、私たちが取り扱っている生活用品は新しい素材がどんどん出てきますので、時代の変化についていくために、新しい知識を常に身につけていきたいです。

M.K 以前、私が応援しているアーティストのグッズでリュックの破損が多発したことがありました。もしかしたら試験に出していなかったのかもしれないし、不適合なまま販売してしまったのかもしれませんが、身近でそういった事例に触れたことでますます試験の責任感を実感しました。これからもお客様としっかりコミュニケーションを取り、正確な試験を通じてより良い商品づくりに協力していきたいです。

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