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サイズ表示

サイズの表示方法

消費者が衣料品を購入する際、自分の身体の大きさに合ったサイズを確認し、購入していると思います。
サイズ表示は法定表示ではありませんが、消費者にとって重要な情報となっています。
サイズ表示には、JIS規格(日本産業規格)の他、業界団体規格、各社独自規格などがありますが、一般的に使用されているJIS規格について、説明をしていきます。

1.サイズ表示JISの構成

JISのサイズ表示は着用者や着用区分、各製品により以下の規格で構成されています。

  JIS L 4001 乳幼児用衣料のサイズ
  JIS L 4002 少年用衣料のサイズ
  JIS L 4003 少女用衣料のサイズ
  JIS L 4004 成人男子用衣料のサイズ
  JIS L 4005 成人女子用衣料のサイズ
  JIS L 4006 ファンデーションのサイズ
  JIS L 4007 靴下類のサイズ
  JIS L 4107附属書1 ワイシャツのサイズ

2.表示方法の原則(寸法列記による方法)

① 「サイズ」又は「SIZE」の文字を記載します。

② 基本身体寸法又は特定衣料寸法の各部位の文字とその数値を併記して表示します。

(注1)単位を示す「cm」及び「㎏」の文字は省略できます。
(注2)単数による表示は、規格に基づくもの以外は行えません。従って、任意のサイズを表示する場合は、必ず範囲表示(許容範囲とする値)で行います。
(注3)範囲による表示は、規格に基づかない表示でも構いません。ただし、呼び方は使用できません。
(注4)胸囲、胴囲、腰囲の文字は成人女子用衣料の表示には使用できません。

③ 基本身体寸法又は特定衣料寸法の表示順位は、着用者区分毎の服種別に定められた順位とし、上から下、又は左から右への順に表示します。

④ 本来の表示と明確に区分して、呼び方(記号、号数)を併記します。

(注1)呼び方は必ずしも表示する必要はありません。
(注2)サイズ規格に定める数値に合致していなければ呼び方は使用できません。

⑤ 表示票には表示者の名称を付記し、見やすい箇所に見やすいように表示します。

 

[表示例]

 

3.特殊な表示方法

1)追加表示

① 本来の表示がされている場合に限り、他の身体部位又は衣料部位の寸法を追加して表示することができます。

② ただし、この場合は、本来の表示と明確に区分して表示しなければなりません。

2) セットものの表示

二つ以上の品目がセットで販売される場合は、別々に表示しなくても、いずれかの品目に一括して表示することができます。

[表示例]

4.その他の注意点

1) 呼び方

① 呼び方のみの表示は不適正です。

  ただし、本来の表示がしてある場合は、他の表示物に呼び方のみの表示を行うのは差し支えありません。