About QTEC

言葉と文化の橋渡しで、衣料品輸入浸透率98%の繊維業界を支える

衣料品は輸入浸透率が約98%と高く、品質が担保された商品を招き入れるための体制整備が重要です。QTECは4ヵ国8拠点の海外試験センターを設けており、品質試験を中心に事業を展開しています。海外試験センターの支援や、国内事業所との橋渡しを担うK.Kさんが、海外事業への思いを語ります。

海外支援業務 担当

K.K

K.K

Q入社の経緯を教えてください。

2016年に母国である中国から日本に渡り、日本語学校に半年間通った後、大学院に進みました。大学院では繊維の歴史や文化の研究をしていましたが、次第にものづくりや繊維そのものに関わる仕事に興味を持つようになりました。卒業後は東京でアパレル会社に就職し品質管理に関わる部署で働いていました。その後、より深く品質に触れることでこれまでの経験を活かそうと考え、当時からつながりのあったQTECに2020年8月に入社しました。

Q日本に興味を持つきっかけは何だったのでしょうか。

子どものころから日本のアニメやアイドルが好きで、中国で暮らしている時から塾のようなところで日常会話レベルの日本語を習っていました。言葉を知れば知るほど文化もより一層楽しめるようになり、日本語の勉強もどんどん楽しくなっていくという良い循環が生まれ、次第に日本で働きたいと思うようになりました。本格的に留学や就職を考えたときに中国になるべく近い国が良いだろうと考えたことも理由の一つです。

Q現在の担当業務について教えてください。

QTECは海外に8つの試験センターを構えていますが、私は主にその海外試験センターの支援、および海外事業におけるお客様の営業やサポートにあたっています。日本人駐在者とナショナルスタッフがスムーズな意思疎通を行なえるよう、自身の言語スキルを活かして橋渡し役を担い、海外試験センターでも日本と変わらない品質のサービスを提供しています。海外では縫製工場様やサプライヤー様からの依頼が多く、そうしたお客様との交渉役を担うこともあります。

日本で販売されている衣料品は輸入浸透率が約98%と、サプライチェーンのグローバル化が非常に進んでいる業界です。そのため、海外と日本の円滑なコミュニケーションと質の高い検査体制の提供は欠かせません。自身の言語スキルを活かすことでそれらが実現できるよう、日々業務に取り組んでいます。

Q仕事のやりがいを教えてください。

直接利益を生み出す部署ではありませんが、ものづくりにおいて重要な役割を担っているという責任感があります。また、QTECは職員の発言や提案を大事にする、手を挙げやすい社風でもありますので、それがやりがいにもつながっていますし、職員同士がお互いに切磋琢磨しあいながらより良いものづくりを実現しようという気運にもつながっていると思います。

Q仕事で大変なこと、苦労することはありますか?

海外試験センターは韓国、中国、バングラデシュ、ベトナムの4ヵ国にありますが、試験機関として品質を維持するためにはマニュアルや規格の統一が求められます。しかし、それぞれの国によって文化や習慣、人柄などは異なりますので、共通認識の構築は容易ではありません。日本では当たり前とされている価値観であっても海外ではその常識は通らないといった微妙な認識のずれが生じることもあります。
しかし、工程や意図を丁寧に伝えてあげれば、現地のスタッフもそれを理解してくれます。日本のルールや価値観の押しつけになってしまわないよう、日々ナショナルスタッフとのコミュニケーションを大切にしながら、共通認識を築き上げていけるよう努力しています。双方の平等な意見の交換を第一とし、そのうえで一番良い仕事のやり方を探っていく。そうすることで、海外事業においても質の高いサービス提供を行なうことができると思っています。
でも実は、その文化の違いを楽しみにしている部分も私にはあるんです。私自身、外国人として日本で暮らしていますが、母国である中国の文化と日本の文化の違いを日々楽しみながら生活していますからね。

QどんなところにQTECの強みを感じますか?

長年の経験の蓄積により、どこよりも工場に精通しているという自負がQTECにはあります。ものづくりの原点は工場ですから、工場やそこで行われる製造の工程を詳しく知っていることは大きな強みだと思っています。QTECだからこそ、そうした知識や経験を活かした「寄り添う試験」やものづくりのアドバイスが可能なのだと思っています。

Q今後の目標を教えてください。

寄り添う心、姿勢を大切にしていきたいです。それは海外のお客様や試験センターのスタッフに対してのみならず、日本のお客様やスタッフに対しても同じです。今できることだけを提案するのではなく、実際にお客様が困っていることをきちんとキャッチして、そのお困り事に対して新たな解決方法の開発や提案ができるよう努力していきたいです。
また、近年はサステナビリティを推進する動きが繊維業界全体に広がっており、QTECもその流れに合わせた事業の拡大を進めている状況でもあります。サステナビリティに取り組むためには大量の知識と情報収集が必要だと感じていますが、一歩一歩できることから取り組んでいきたいと思っています。

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