概要
アイソレーションガウンやサージカルガウン等の防護服は、血液や体液等の血液媒介性病原体に対する耐浸透性が必要とされます。
衝撃耐水性試験(衝撃透過性試験)では、一定の高さから液体を生地に落とした時に、生地裏面に染み込んだ液体の質量を測定します。
試験方法
衝撃耐水性試験機
- よこ178㎜×たて330㎜の試験片を3枚採取します。
- 試験片と吸取り紙を衝撃耐水性試験機にセットします。吸取り紙は試験片の下にセットします。
- 水500±10mlを漏斗に注ぎ、試験片上に散布します。
- 試験片を慎重に持ち上げ、下の吸取り紙を取り除きます。
- 吸取り紙の質量を測定し、質量増加分を算出します。
試験結果サンプル
下表は試験結果のサンプルです。
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
---|---|---|
衝撃透過性 | AATCC42 | 2g |
下表はAAMI(米国医療器具振興協会)基準です。
ANSI/AAMI PB70 | ||||
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レベル | 衝撃耐水性 (AATCC 42) |
静水圧 (AATCC 127) |
人工血液バリア性 (ASTM F1670) |
ウイルスバリア性 (ASTM F1671) |
4 | – | – | 合格 | 合格 |
3 | 1.0g以下 | 50㎝以上 | – | – |
2 | 1.0g以下 | 20㎝以上 | – | – |
1 | 4.5g以下 | – | – | – |
その他特記事項
必要試料サイズ:よこ60㎝×たて35㎝