概要
シートベルトの摩耗に対する耐性を確認する試験です。
ステンレス鋼製の六角棒の角でサンプルを摩耗させ、強度低下を確認します。
元は自動車用のシートベルトのJIS試験ですが、こちらの試験方法を応用して屋外で使用予定のロープであったり、防獣対策用のネット等の別アイテムでの摩耗試験も実施しています。
試験方法
往復運動をする振動ドラムにベルトの片端を固定し、他端を六角棒の上に渡した後2.35kgの重りをつるします。その後30回/minの速さで2500回、サンプルの中央を摩耗させたのち引張強さ試験を実施します。初期状態での引張強さ試験の数値と比較して変化率を算出します。
試験結果サンプル
試験項目 | 試験結果 | 試験方法 | |
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引張強さ kN (保持率 %) |
初期 | 28.5 | 引張強さ及び伸び率 JIS D 4604準拠 耐摩耗性 |
耐摩耗 | 22.5 (78.9) |
その他特記事項
JISでは2500回と細かく条件が決められておりますが、オリジナル試験では自由に設定可能です。また、引張強さの減少率のみではなく、質量変化や摩耗による大まかな切断回数の測定なども実施しています。