Test

耐候性(JIS B 7753)

概要

製品を屋外に長期間放置しておくと太陽光や雨などの自然環境の影響で退色や強度低下等の劣化を引き起こします。
耐候性試験は人工光源を使用し、屋外環境を作り出すことにより、対象物の劣化を促進させることができます。
対象アイテムは、耐候性大型土のうや縫製糸、ゴムシートや樹脂製品など多岐にわたります。評価方法としては初期製品と耐候試験後製品の物性強度の違いなどを減少率で求めたり、退色をグレースケールで判定して評価します。

試験方法

  1. サンシャインカーボンアーク
    カーボンの燃料棒を燃焼させた際に発生する光を当てて促進劣化試験を行う方法です。産業資材の分野では最も利用されている試験方法となります。特に耐候性大型土のうやフレキシブルコンテナバッグ等の屋外で使用する資材に対して耐久性を確認するために利用されます。

     

  2. キセノン
    キセノンランプから発生する光を当てて促進劣化試験を行う方法です。サンシャインカーボンアークよりも太陽光により近い波長を出すことが知られており、近年利用する機会が増えております。

試験結果サンプル

下記、結果サンプルは一例となります。耐候性試験は前処理の意味合いが強いため、引張強さの他に、引裂試験や破裂試験なども行うことがあります。
ご検討の際は一度ご相談いただけますと、こちらから適した試験を提案させていただきます。

試験項目 状態 結果 試験方法
引張強さ 初期 1000N 引張強さ
JIS L 1096

耐候性
JISB7753
サンシャインカーボンアーク灯式
耐候試験機使用
ブラックパネル温度 63±3℃
スプレーサイクル 18分/120分
暴露時間 300時間

耐候試験後 800N
保持率 80%

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