2021.08.02
規格・規制
試験の目的
動きやすく、手入れも簡単なスーツやジャケットが大流行しています。
皆さまも店頭できっと目にしていると思います。
その名も 「ウォッシャブルスーツ!!」
名前の通り、手軽に家庭洗濯ができることと、ウール以外の生地も使ったカジュアル感度の高いデザイン性が評価されています。
一般的なスーツで主に使用されるウールの表面には、スケールという鱗(うろこ)状のものがあり、水に濡れるとスケールが開き、洗濯時の摩擦でスケール同士が絡み合い、縮みが発生してしまいます。
また、流行のウォッシャブルスーツで使用されるポリエステルでは、ウールと比較し、生地の縮みは発生し難いものの、複雑な仕様のスーツやジャケット類では、家庭洗濯時に思いもよらないトラブルが発生することもあります。
QTECでは、家庭洗濯を想定した、ウォッシャブルスーツやジャケットなど各種製品の安全性を確認するウォッシャブル試験をご提案します。
試験方法
ウォッシャブル試験では、ウォッシャブル製品が実際の家庭洗濯で耐えれるか試験します。
試験では国際標準化機構基準ISO6330に対応したWHS基準洗濯機ウエスケーターを使用します。
試験方法はウールマークTM31(弱洗濯1回+強洗濯3回) を実施します。
この洗濯方法は家庭用洗濯機15回相当の洗濯試験となります。
一般的な耐洗濯試験と比べると厳しい試験ですが、耐久性を見るためにウール製品、化繊製品でもこの試験を実施しています。(要望に応じ、各種乾燥方法もご指定頂けます)
※各基準によって、アイロン処理の有無、洗濯ネットの使用、手洗い表示用の洗濯サイクルも実施しています。 また、洗濯処理は家庭用洗濯機で実施し、判定を下記のような詳細な報告も可能です。
試験結果
試験結果は、以下の項目にそってご報告致します。
- 外観判定:フロント/ラペル/バック/カラー/ショルダー/スリーブ など部位別に等級判定
- 寸法変化率:着丈/背幅/袖丈/袖幅 など部位別に±%表記で測定
- 製品の破損:部位別に破損など異常箇所をコメント付きで測定
- 所見:洗濯処理後の製品を確認し、縫製面での注意点をご報告
上記内容で合否判定を行っています。
ご依頼・ご相談は、以下お問合せ先までご連絡下さい。
または、最寄りのQTECまで。
一般財団法人日本繊維製品品質技術センター(QTEC)名古屋試験センター
〒462-0037 愛知県名古屋市北区志賀町5-21-1
担当者名︓ 桑原(くわばら)・佐藤(さとう)
TEL ︓ 052-916-8500 E-mail na-g3@qtec.or.jp