ごあいさつ

ごあいさつ

QTECは、変化への対応力と誠意あるプロの仕事で、社会に貢献します

私たち一般財団法人日本繊維製品品質技術センター(略称 QTEC)は、1948年に設立された3検査機関(財団法人繊維雑品検査協会、財団法人日本メリヤス検査協会、財団法人縫製品検査協会)が1993年に合併して発足しました。
そして翌1994年には財団法人撚糸・縫糸検査協会、1997年には財団法人麻製品検査協会が統合されました。

繊維製品等の試験、検査及び技術の指導を行うことにより、それらの品質と技術の向上を実現し、社会の発展に貢献する事を目指す第三者機関であり、すべての役職員は公正中立な精神、誠実迅速な作業によって、お客様から信頼と満足をいただけるよう努めています。

業務分野は、主力であるアパレル製品に加え、生活用品、羽毛製品、寝装寝具、産業資材に及ぶと共に、近年では、抗菌抗ウイルス試験の対応にも注力しており、社会のニーズに的確に対応するよう、1948年の創立から73年、QTECとして28年の長い歴史を礎に、今後とも、絶え間ない変革を続けていきたいと考えています。
また、私たちは、コンプライアンスは何よりも優先されるとの基本理念と、サステナビリティーやSDGs(Sustainable Development Goals)のスピリッツを職員間で共有しています。地球環境の観点から、現代社会が抱える多くの課題に立ち向かうことは、企業や団体に対する期待でもあります。世の中に安心と安全をもたらすために、事業活動を通じて、地球環境の保全に努め、持続可能な社会の実現に貢献したいと強く考えています。

私たちは、グローバル化への対応も事業戦略の重要テーマに挙げています。
試験方法などの国際標準規格化(ISO化)へのしっかりとした取組みを進め、日本市場での普及、定着に向けた活動を重点施策としています。
また、海外場所での当該国基準の試験を含む試験検査サービスなど海外事業の充実に一層力を入れていきます。
更には、一般社団法人繊維評価技術協議会との活動などを通じて、品質試験等の関連法令に関する実務に合った内容への改正の働きかけ、或いは新しい試験方法の開発・改善によるお客様の利便性向上などを積極的に行っていきます。

これらを実現していくためには、財団職員の更なる成長が必要であり、これを実現出来る職場環境を作り出し、成長を後押ししていきたいと考えています。
豊富な知識と高い技術を有した職員が、社会の変化とお客様のニーズに的確に対応し、何事に対しても誠意を持ってお応えすることで、お客様に寄り添った丁寧なプロの仕事と価値ある機能をご提供し、私たちのレゾンデートルを発揮致します。

2020年初頭に発生した新型コロナウイルスに端を発し、本法人が身を置く繊維業界の状況や、消費者の生活様式や考え方も以前とは大きく異なっています。こうした環境の変化にすばやく対応出来るよう組織体制も不断に見直していきます。

更には、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の確実なる継続と運用も、重要施策と考えています。前述した感染症や地震や台風などの自然災害の発生を想定し、今後も必要に応じて、BCP活動を積極的に推し進め、適切なる事業継続を図る事を基本とし、緊急時にもお客様のご要望に最大限お応えできるよう努めます。

お取引先皆様の更なるご発展のため、微力ながら職員一同、精一杯努力致しますので、変わらぬご指導ご鞭撻を賜り度、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年7月1日
一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター
理事長 山中 毅