熱可塑性三次元網状繊維構造体(反発弾性) 試験


熱可塑性三次元網状繊維構造体(反発弾性)試験

試験目的

近年 「低反発素材の枕!高反発素材のマットレス!」といった商品を目にする機会が増えてきました。

こういった素材の1つである 「熱可塑性三次元網状繊維構造体」 は、繊維を三次元方向に連結させた、網状の構造をしており、反発弾性を制御する素材として注目を集めています。

低反発素材は、高いところからボールを落とすと、その衝撃力を吸収し、ボールの跳ね返りが低減されます。また一方の高反発素材では、衝撃力を跳ね返し、ボールが高く跳ね上がります。

この様に、ベッドのマットレスや枕、クッションなどに幅広く使用されるインナー素材は、商品に合った反発弾性であることを確認する必要があります。

QTECでは 「JIS L4500熱可塑性三次元網状繊維構造体」 で規定される 反発弾性試験を行っています。

試験方法

予備圧縮:毎分100 mm±20 mmで初期位置から初期厚さの75±1%まで押し込む(2回実施)

試験:落下おもりの底面から試験片の上面までの距離が150 mmとなるように試験片を設置した後、おもりを落下させ、落下おもりの最初の跳ね上がりにおいて、最高の高さに到達したときの跳ね返り高さ(mm)を測定し、反発弾性を下記の式で計算します。

$$反発弾性(\%)=\frac{最初の跳ね上がり高さ(mm)}{落下距離=150(mm)}×100$$

上記の反発弾性の試験結果から下記に区分されます
高反発:50.0%以上 
中反発:15.0%以上 50.0%未満 
低反発:15.0%未満

熱可塑性三次元網状繊維構造体
試験状況
試験機

試験前        おもり落下時       跳ね返り時

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