グレー羽毛混入率
日羽協法(日羽協=日本羽毛製品協同組合)
製品にホワイトを表示する場合には、グレー羽毛混入率が1.5%以下であることが求められている。

日羽協法(日羽協=日本羽毛製品協同組合)
製品にホワイトを表示する場合には、グレー羽毛混入率が1.5%以下であることが求められている。
市販されているふとんの表示を見てみると「ホワイトグースダウン」、「グレーダックダウン」といった色に関する表記が見られます。羽毛にはグレーや黒といった天然の着色があるものもありますが、ホワイトやグレーといった色の違いで品質に大きな違いは見られません。ただし、グレー羽毛の場合は、製品の身生地に白等の淡色を用いた場合、詰め物の羽毛の色が表側に透けて見える場合があります。
この試験では羽毛中に含まれるグレー羽毛の割合を求めます。一般的に、「ホワイト」という表示を行う場合に確認が必要となる試験です。
組成混合率用キャビネットの中の白い紙の上に試料を広げ、ピンセットで混入しているグレーのダウン、フェザー及びファイバーをすべてのビーカーの中に拾い出す。この時、ダウンやフェザーに付着しているファイバーやきょう雑物をきれいに取り除く。
一個のダウン或いはフェザーの一部分でも、グレーやブラウン、黒といった天然の着色があるものは総じてグレー羽毛に含める。
ただし、明らかに染色したと認められる赤、青などの人工的に着色したもの及び、黄変などによる黄ばんだものはグレーに含めない。
グレーの色濃度は、汚染用グレースケール(JIS L 0805)を用いて判定し、グレースケールの「3-4級」以下はグレー羽毛とする。
すべてのグレー羽毛の選別が終了したら、グレー羽毛の質量を0.1mgまで秤量する。
グレー羽毛混入率は次式によって算出し、2試料の平均値を小数点以下1桁まで表示する。
グレー羽毛混入率(%)= グレー羽毛の質量(g) / 試験試料の質量(g)×100
但し、試験試料2個の測定値0.5%以上差があった場合には、さらに2個の測定を行い、4個の平均値を求める。
参考基準 日本羽毛製品協同組合(ゴールドラベル品質基準、ダウンウエアラベル品質基準):1.5%以下
グレー羽毛の混入していない羽毛(左)と
グレー羽毛の混入している羽毛(右)
混入しているグレー羽毛を拾い出し、混入率を求める。
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