Test

バンドの引抜強さ

概要

サンダルのバンドは足を固定していますので歩行時に力が加わります。
バンドの強度が不足しているとバンドが破損してしまい、歩行中の事故を引き起こす可能性があります。
そのため、歩行に耐え得る強度を有しているかを確認するために、着用時に力が加わる方向にバンドを引っ張り、バンドが破損するときの強度を確認する「バンドの引抜強さ」試験を行います。
またバンドには足の甲部分を固定する甲バンド、足首を固定するネックバンド(アンクルバンド)や踵を固定するバックバンド(ヒールバンド)があり、下駄のような構造のバンドはハナオと呼ばれます。

試験方法

  1. バンド引抜き試験専用の治具の上にサンダルを置き、ソールのつま先及び踵部分を固定します
  2. バンドの間に金具を通し、上部の治具で固定します


    (試験状況)

  3. バンドに力が加わる方向に100mm/minの速度で引っ張ります
  4. バンドが破損した時の強度を測定します
  5. 複数のバンドがある場合は、それぞれバンドの強度を測定します


試験により前甲バンドが抜けた状態

試験結果サンプル

下表は試験結果のサンプルです。

試験項目 部位名 試験結果
バンドの引抜強さ 甲バンド 658N(バンドの破断)※

※( )内は試料が破損した時の状況になります。

QTEC基準

下表はQTEC基準です。

QTEC基準
試験項目 試験方法 基準値
バンドの引抜強さ

(A法)
試料を水平に取り付けて、垂直方向に引張速度100mm/minでバンドを引っ張る
(B法)
使用時に力が加わる方向に引張速度100mm/minでバンドを引っ張る

甲バンド 600N以上
前はなお  450N以上
ネックバンド、バックバンド、後はなお 300N以上

ビーチサンダル
甲バンド 200N以上
前はなお 100N以上
後はなお 200N以上

ベビー用(全部位)150N以上

その他特記事項

必要試料数:片足(バンドの構造が複雑な場合は両足必要な場合がありますので、ご依頼の際はご連絡ください)

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