ダウンウエアの羽毛吹出し試験
ダウンジャケット、コート、ベストなど羽毛衣料の羽毛吹出し試験方法には、日本羽毛製品協同組合(日羽協)のタンブルドライ法があります。吹出しの状況を製品の部位や羽毛の種類などに分類し数値化する記録様式を用いており、試験結果は吹出しの判定、原因分析などが得られます。更に、下図に示すような繰返し洗濯試験の組み合わせによって、消費者の実用状況に近い製品の吹出し耐久性評価が可能です。
羽毛吹出し事故例
ダウンジャケットなどの着用中に、下図の吹出し事故例のような縫目などから羽毛が吹出し、製品外観の品位を損ねるなどの消費者クレームがあります。
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| 縫い合せ部からの羽毛吹出し | キルティング付近からのネックフェザー吹出し |
羽毛吹出しの原因と品質管理
吹出しの主な原因には羽毛原料、側生地、縫製などがあり、その他に消費者の着用や洗濯方法などにも影響されます。下表にダウンウエアの主な吹出し原因を示します。| 縫製品質 | ・縫針の磨耗や損傷による生地の針傷 ・縫針の選定不良と縫糸の組合せ不適性 ・パーツの縫い合せ部処理不良 ・ダウンパックの裁ち目処理不良 |
| 側生地品質 | ・ダウンプルーフ加工が不十分 通気性:布団用{平織り 3cm3/cm2・s以下} {フィラメント織物 2cm3/cm2・s以下} |
| 羽毛品質 | ・ファイバーの混入増 ・ネックフェザーの混入増 ・未熟フェザーの混入増 (元羽軸が取れて尖った軸になる) |
•縫製品質
縫製での主な原因には、1) 縫針の磨耗や損傷による生地の針傷、2) 縫針の選定不良と縫糸の組合せ不適性、3) パーツの縫合せ部処理不良、4) ダウンパックの裁目処理不良、その他に、縫い位置などにマークを付けるとき、ダウンパックに切込みを入れてしまう不手際も見られます。羽毛製品には一般的な布帛製品の縫製仕様や手順とは異なる注意が必要です。
•側生地品質
ダウンウエアの生地素材は薄地で細デニール使いの高密度織物が用いられ、通気性は非常に小さい値になっています。ふとん用のフィラメント生地では一般的に2cm3/cm2・s以下を基準としているが、現状のダウンウエア素材は1.0以下が多くダウンプルーフ性は十分あります。しかし、薄地のために羽毛が刺さって通過しやすい特性です。
•羽毛品質
羽毛品質での主な原因には、ファイバー、ネックフェザー、未熟フェザーの混入が多くなると吹出しも多くなります。ファイバーはダウンファイバーとフェザーファイバーを合せて8%以下が好ましく、ファイバーが増えると縫糸に絡まり、縫目から吹出しやすくなります。ネックフェザーは通常のフェザーよりも細く短いために縫目や生地に刺さって通過しやすくなります。未熟フェザーは元羽軸と羽軸が分離しやすく、先が尖ったフェザーは生地に刺さって通過しやすくなります。
| 問い合わせ先 |
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(財)日本繊維製品品質技術センター 中部事業所 リビング業務 TEL:052-602-8520 FAX:052-916-8512 |
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