ダウンジャケットのフィルパワーと羽毛品質
フィルパワー(Fill Power)とは
| ダウンジャケットなどでフィルパワー(FP)という表示を見ます。これは元々欧米などで用いられている羽毛のかさ高性を表す単位です。羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示します。「600フィルパワー」とは1オンスの羽毛が600立方インチの体積にふくらんでいることを表し、数値が大きいほど良質なダウンといえます。 なお、日本では計量法に基づき、証明書などでの体積表記はSI単位cm3/gの使用が求められています。 |
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測定方法
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測定方法は左図に示すような測定用シリンダーの中に一定量の羽毛を入れ、上部から荷重用円盤を乗せて一定時間後の高さHを測定します。パワーのある羽毛は体積が大きく高さHが高くなります。 フィルパワーの測定にはUSA法とIDFB法がありますが、アメリカでは2000年にUSA法が廃止されIDFB法に変更されました。(ASTM D-4522) 日本では新しいJIS L 1903-2011のかさ高性試験で、従来の高さ(cm)測定方法に加え、フィルパワーと同様の体積(cm3/g)測定方法が追加されました。 JISの体積測定について「ダウンパワー」の説明をごらんください。 |
単位 | シリンダー 内径D | 荷重用円盤W | 備考 | ||
|---|---|---|---|---|---|
(in3/oz) |
USA法 | 28.4g (1オンス) | 248mm | 68.5g | 廃止され、IDFB法を採用 |
| 30g | 288mm | 94.3g | 体積表記 | ||
かさ高性 (上段:mm) (下段:cm3/g) |
JIS方式 | 30g | 290mm | 120g | 高さ表記 |
| 30g | 290mm | 94.3g | 体積表記 |
フィルパワーとダウン率
フィルパワーとダウン率は相関性があり、一般的にFP500以下は低ダウン品であり、FP600~700が良質ダウン、FP700以上は高品質ダウンといわれています。羽毛の品質
フィルパワーが大きいということは軽くて保温性に優れているといえます。フィルパワーに影響するダウン率は家庭用品品質表示法で表示が義務付けられています。また、羽毛の汚れ、埃、臭いなどのない清潔な品質が求められますが、それには羽毛の清浄度、酸素計数、油脂分率などの品質確認が重要です。日本羽毛製品協同組合(日羽協)が定めたダウンジャケットの主な品質基準を下表に示します。| 日羽協「ダウンウエアラベル」品質基準 | |||
|---|---|---|---|
| 必須 | 品質項目 | 品質基準 | 試験方法 |
| ○ | 組成混合率 | ダウン50%以上 | JIS L 1903 |
| ○ | 清浄度 | 500mm以上 | JIS L 1903 |
| ○ | 酸素計数 | 4.8mg以下 | JIS L 1903 |
| ○ | 油脂分率 | 1.0%以下 | JIS L 1903 |
| ファイバー率 | 8%以下 | JIS L 1903 | |
| ダウンパワー* | 250 cm3/g以上 | JIS L 1903 | |
| pH | 4.0~7.5以内 | 日羽協法 | |
| 羽毛吹出し | 吹出しが目立たない | 日羽協法 | |
ダウンジャケットの品質試験
羽毛は水鳥のガチョウ(グース)やアヒル(ダック)から採取され、ほとんどが中国やヨーロッパで生産されています。羽毛品質は鳥種や飼育環境によって大きくばらつき、その品質を評価するには長年の熟練された経験と高い試験精度が要求されます。一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター(QTEC)はIDFB及び日羽協の認定試験機関であり、国内及び国際基準に対応した羽毛の品質試験を行っています。
| 問い合わせ先 |
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一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター 中部事業所 リビング業務担当 TEL:052-602-8520 (直通) FAX:052-916-8512 (直通) |

